「人身事故に切り替えたら、相手だけでなく自分の速度も調べられるんでしょうか?」
交通事故に遭い、首や腰にむち打ちの症状が出てくると、多くの方がこの不安を抱えます。
特に、自分は青信号、相手は赤信号という状況でも、
「物損事故から人身事故に切り替えた途端、不利になるのでは…」
そんな心配をされる方は少なくありません。
今回は、整骨院の現場で多くの交通事故患者さんと向き合ってきた立場から、
人身事故への切替時に速度調査は本当に行われるのか、
そして被害者が知っておくべき大切なポイントを、わかりやすくお伝えします。
この記事を読むとわかること
- 物損事故と人身事故の違いと切替理由
- 人身事故への切替で速度調査が行われるかの実情
- むち打ち症状時に注意すべき対応と被害者が不利にならない考え方
物損事故と人身事故の違いとは?
交通事故に遭った直後、多くの方が警察から
「今回は物損事故で処理しておきますね」
と説明を受けます。
この物損事故と人身事故の違いを、まず正しく理解しておくことがとても大切です。
物損事故とは、車や物が壊れただけで、
「人のケガが確認されていない事故」として扱われます。
一方、人身事故は、事故によって人がケガをしたと警察が判断した場合に切り替わります。
実は、事故直後はアドレナリンが出ていて、
首や腰の痛みを感じにくいことがとても多いのです。
そのため、
- その場では痛くなかった
- とりあえず早く帰りたかった
- 相手ともめたくなかった
という理由で、物損事故として処理されるケースが非常に多いのが現実です。
物損事故を人身に切替える理由
事故から数時間、あるいは翌日になってから、
- 首が回らない
- 腰が重だるい
- 頭痛や吐き気が出てきた
こうしたむち打ち症状が出てくることは、決して珍しくありません。
にもかかわらず、物損事故のままだと、
- 治療費が自己負担になる可能性
- 通院の正当性が認められにくい
- 後遺症が残っても補償されにくい
といった、被害者にとって不利な状況になりやすいのです。
人身事故に切り替えることは、
決して大げさなことでも、わがままでもありません。
それは、「自分の身体を守るための正当な手続き」なのです。
物損事故を人身に切替えると速度調査はするの?
ここで、多くの方が一番不安になるのが、
「人身事故にしたら、自分の速度も調べられるのでは?」
という点です。
警察が基本的に調べるポイント
警察が事故を処理する際に、主に確認するのは次の点です。
- 信号の色(青・赤)
- 事故の発生位置
- 双方の主張に大きな食い違いがないか
- 明らかな危険運転がなかったか
つまり、人身に切り替えた=必ず速度測定をするというわけではありません。
必ず速度調査が行われるわけではない
実際の現場では、
- 軽微な事故
- 信号無視が明確な事故
- ドライブレコーダー等の証拠がない事故
こうした場合、細かな速度まで調べられないケースがほとんどです。
特に、自分が青信号、相手が赤信号という状況であれば、
過失割合はほぼ明確です。
人身事故に切り替えたことで、
「被害者なのに不利になる」
ということは、基本的にはありません。
青信号でも速度が問題になるケースとは?
「自分は青信号だったから、速度は関係ないですよね?」
これは多くの患者さんから実際によく聞く言葉です。
結論から言うと、ほとんどの場合、問題になりません。
ただし、例外的に速度が確認される可能性があるケースも存在します。
- 明らかに法定速度を大きく超えていた場合
- 死亡事故や重傷事故など、重大事故の場合
- ドライブレコーダーなどで速度が客観的に分かる場合
こうしたケースでは、青信号であっても
「安全運転義務」が問われることがあります。
ですが、ここで大事なのは、
「人身事故に切り替えたから調べられる」のではない
「事故内容が重大だから調べられる」
という点です。
通常の交差点事故、特に赤信号無視が明確な場合に、
被害者の細かな速度まで追及されることは、現実的にはほとんどありません。
むち打ちで人身事故に切替える時の注意点
ここで一番お伝えしたいのは、
人身事故に切り替えることは、被害者として当然の権利
だということです。
速度調査を恐れて、
- 痛みを我慢する
- 通院をあきらめる
- 物損のままで済ませる
これは、将来の自分の身体を犠牲にする選択になってしまいます。
私の整骨院にも、
「もっと早く人身に切り替えておけばよかった」
「我慢しなければよかった」
と後悔される方が、残念ながら少なくありません。
事故の責任や手続きよりも、
まず一番に考えてほしいのは、
あなたの身体は、これから先も一生使い続けるものだということ
その身体を守る行動は、決して間違いではありません。
まとめ
物損事故から人身事故に切り替えたからといって、
必ず速度調査が行われるわけではありません。
特に、青信号で相手が赤信号という明確な状況では、
被害者が不利になるケースはほとんどありません。
むち打ちや腰の痛みは、
我慢すればするほど長引き、
日常生活に影響を残すことがあります。
「おかしいな」「痛いな」と感じたら、
それは身体からの大切なサインです。
どうか、遠慮せず、正しい手続きを取り、
ご自身の身体を守る選択をしてください。
この記事のまとめ
- 物損事故から人身事故への切替は正当な手続き
- 人身事故にしても必ず速度調査が行われるわけではない
- 青信号でも重大事故でなければ速度は問題になりにくい
- むち打ちは早めの受診と記録が重要
- 身体を守るために正しい判断と行動を!

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